永井マザーズホスピタル

栄養科ブログ

栄養にまつわるさまざまなこと、お料理や食事について、私たち管理栄養士や調理師にお気軽におたずねください。
私たちは「食」を通じて、当院を訪れる皆さまの健康や幸せ作りのお手伝いができればと思っております。

2018年4月25日の記事

糖尿病→治療→妊娠→切迫早産→お産

今日は

涙が出てしまうような物語。

赤ちゃんを授かりたくて

電車に揺られ通院してくださった方のお話し。

7~8年前に診断された糖尿病治療で

インスリンを使っていました。

もちろん食事療法は

指導されたエネルギー制限をまじめに取り組まれていました。

そんな中

赤ちゃんをほしくても

なかなか糖尿病の治療の数値が改善されず、

妊娠できず。

そして当院へ。

まずインスリンをやめてみて

糖尿病を

糖質制限で管理するところからスタート。

なかなか安定せず、

内科は糖質制限をされている施設にて管理。

治療のみを当院で。

まめに栄養相談に来てくださり

一生懸命に取り組み、

愚痴をこぼさず、

自己中心のお食事をなさらず。

なんとか力になりたいものの、

時間ばかりが過ぎ……

でも昨年妊娠がわかったのです!

それからは

ますます食事療法をがんばりました。

その間

家族のケアなどで

大変お忙しい時間をすごされていましたが、

その生活にも慣れてきた頃、

切迫早産で入院に。

当院での厳格な食事にも

長い入院 安静生活にも

文句ひとつ言わず、

もくもくと血糖値と自分の体調を客観視している

その姿に

私たちも背筋が伸びる気持ちでした。

その彼女が

先日

お産されました。

いろいろとありましたが、

今は赤ちゃんも元気だそうです。

彼女のお産がうまくいくよう

他の施設の医師たちも応援してくれました。

理解あるそしてパワーの強い 仲間の念力もお借りしました。

いつでもどんな状況もでも

「自分」ではなく

赤ちゃんやわたしたち医療者をきにかけてくださる方。

そんな

彼女の涙とご主人の涙は

私たちにいろいろな勇気を与えてくれました。

間違いなく幸せに育つ赤ちゃんが

またひとりこの世に来てくれたことが

とても嬉しくて、

この仕事をしていて本当によかったと思えた時間でした。

まだまだ

他にも同じような方や

幸せになるために

あちらの世界で

待っている赤ちゃんもいると思います

医療が変われば

可能性が広がる方もいるのではないかと考えます。

どなたかの一助になれるよう、

いただいた勇気を大事に

今日もみんなで頑張っています!

ご本人にご許可いただき写真を掲載させていただきます。

楽しいこといっぱいの人生にな~れ!

matsumoto