永井マザーズホスピタル

栄養科ブログ

栄養にまつわるさまざまなこと、お料理や食事について、私たち管理栄養士や調理師にお気軽におたずねください。
私たちは「食」を通じて、当院を訪れる皆さまの健康や幸せ作りのお手伝いができればと思っております。

2018年5月21日の記事

情報があふれる世の中だからこそ、選ぶチカラを♪

当院も所属する母子栄養懇話会では定期的に

インスタグラムやフェイスブックで役立ち情報を投稿されます。

ぜひ、フォロワー、お友達としてつながり、ご覧くださいね♪

▼ちょこっと前の投稿から▼

【妊婦さんからの質問】

〈貧血が気になります。プルーンとか食べた方が良いですか?〉

本日は、妊娠中も、妊活中も、授乳中も・・・女性に何かと付きまとう鉄の話です。

先日健康番組でも取り上げられましたが、貧血の症状は本当に多岐にわたります!

だるい~疲れが取れない~・・・そんなあなたは貧血かも!?

本題です。

プルーン(乾)とレバー(豚)の比較をしてみます。

写真はそれぞれ鉄を1mg取るのに必要な量です。

いかがでしょうか。

鉄の量は

プルーン(乾)だと1.0mg/100gなので写真の量で100g

レバー(豚)だと13mg/100gなので写真の量で8gです。

プルーンは大きいサイズのもので1粒で10gくらいなので10粒食べても1mgしか鉄が取れないのです。この量、実は梅干しと変わりません

プルーンはカリウムや食物繊維など他の栄養素の方が特徴的かなと思います。

ですので妊婦さんの質問には「レバーが食べられるならレバーの方が良いですよ」

とお答えしています。※吸収率の問題もありますがまたの機会に。

妊娠中にレバーを避ける方がいらっしゃいますが、妊娠初期や妊娠を考えている方でも、普段食べているようなレバーの量でビタミンA過剰症になることはまず考えられません。

レバーが苦手という方はスパイスの効いたひき肉料理(キーマカレーや麻婆豆腐など)にレバーを混ぜるとレバーの臭みがわからなくなるのでお試しあれ。

個人的にはひき肉2:レバー1くらいの割合が臭みが隠れるMAX量かなと思います。

←苦手な人はひき肉の割合を増やしてみて!

た、だ、し!生食は絶対にやめてくださいね!!

鉄はとても大事な栄養素なのでまた取り上げたいと思います!

参考:日本食品標準成分表2015年版(七訂)

母子栄養懇話会 事務局 中村

=====ここまで============

どうですか、明快かつわかりやす内容ですよね❤

このように、溢れる情報社会で自分で選ぶチカラをつけるには、

ただしい知識を得る場所が必要ですよね。

母子栄養懇話会HPからも入れます。

HPはこちら→【https://boshieiyou-konwa.org/】

ikuta