永井マザーズホスピタル

栄養科ブログ

栄養にまつわるさまざまなこと、お料理や食事について、私たち管理栄養士や調理師にお気軽におたずねください。
私たちは「食」を通じて、当院を訪れる皆さまの健康や幸せ作りのお手伝いができればと思っております。

2018年9月8日の記事

育児方法で赤ちゃんの貧血発症が違う?!

母乳のメリットはたくさんあります。

しかし、知っておいて欲しい事もあります。

離乳食開始時期

約5~6ヵ月の赤ちゃんの調査です。

ヘモグロビン<10.3%=貧血

ミルク育児 0%

混合育児 3%

母乳育児 8.8%

つまり、

母乳育児の赤ちゃんは約9%が

貧血状態にあるという結果です。

これは、

・貧血のママから生まれた赤ちゃん

・早産の赤ちゃん

・低出生体重の赤ちゃん

であれば、さらに貧血のリスクは

高い可能性があります。

お粥から摂れる栄養は

エネルギーが少し・・・

残念ながら鉄や他の栄養素も

全て足りないのです!

離乳食の鉄板

「お粥+野菜ペースト」で

ゆっくりと過ごしていては、

貧血の状態が長引き、

赤ちゃんのカラダの発育、

知能の発達などに障害をうける場合があります。

まず悩んだら、

豆腐、魚、レバーペーストなど

日々の食事に追加して

鉄分アップしちゃいましょ❤

ぜひ、このブログを読んでいるママ達が

賢く、楽しく育児をしてほしいなぁ~と思います。

ikuta

参照文献:

Somura H,et al.Ped Int 2011;53:807-13より

日本ラクテーション・コンサルト協会:補完食,2006.