永井マザーズホスピタル

栄養科ブログ

栄養にまつわるさまざまなこと、お料理や食事について、私たち管理栄養士や調理師にお気軽におたずねください。
私たちは「食」を通じて、当院を訪れる皆さまの健康や幸せ作りのお手伝いができればと思っております。

2025年7月の記事

オオクマ園芸に行ってきました!🌿

当院では、地産地消を推奨しており、

三郷産の食材を利用してお食事を提供しています。

その一つが『ハーブ』です。

ハーブはオオクマ園芸さんから新鮮なものをいただいて、

サラダなどに使わせていただいています😊


先日、先輩栄養士HARUYAMAから発注担当を引き継ぎしたため、

ご挨拶をしにオオクマ園芸さんにお邪魔させていただきました。

ハウスは想像よりはるかに大きく、

栽培されているハーブは写真でもお分かりいただけるくらいとても立派でした✨

オオクマ園芸さんの栽培方法は“水耕栽培”という方法なのですが、

この方法で始めた当初はとても珍しかったみたいです。

栽培には温度管理がとても大切で、

特に赤ちゃんハーブは専用冷蔵庫で、ある程度大きくなるまで育てているそうです。

採れたてのものを少しだけ味見させていただいたのですが、

超新鮮であるためハーブのいい香りがしてとても美味しかったです♡

患者様にもできる限り新鮮なものを食べていただきたいので

納品はいつもギリギリを攻めています(笑)


厨房スタッフ用にも採れたてバジルを頂いたので、

わたしは早速その日のうちにカプレーゼに添えていただきました🌿

本当に美味しかったです((´∀`))


お食事提供時には是非、

“ハーブ”まで楽しんでいただけたらと思います!



TAKAHASHI

産婦人科見学会を通して得られること

前回に引き続き、

『第11回母子栄養懇話会学術集会』について学んだことをお話しさせていただきます。

前回お話させていただいた内容は下記URLよりご覧いただけます。☟

https://www.nagai-cl.com/nutrition-blog.php?id=2109


今回は一般演題の中の、

「思春期の女子が婦人科かかりつけ医を持つことに対する母親の産婦人科見学会参加前後の比較」

という演題についてまとめていきます。


皆さんは、婦人科かかりつけ医についてどう思いますか?

プレコンセプションケアの項目の一つにかかりつけ医を持つことが推奨されています。


事前調査では、

子どものかかりつけ婦人科について参加者全員が“かかりつけ婦人科はない”と回答しています。

また、産婦人科に対する印象についても“婦人科に対する行きづらさ”についてのコメントを残しています。


このような意見がある中で、

産婦人科見学会を通して院内見学会(内診台の見学および月経についての話)と栄養講話(朝食の意義、適正体重の維持について)を実施。


見学会後に再度産婦人科に対する印象について回答を求めたところ、

「子どものかかりつけ婦人科をもちたいと思いますか」の問いに対し参加者全員が“はい”と回答。さらに、産婦人科に対する印象についても“受診に対する意思”“子どもにも受診させたい”というポジティブな意見が増えました。


実際に婦人科を見学させていただく機会がほとんどない中で、

こうした取り組みが実現されるのは新鮮かつとても意味のある取り組みだと感じました。

ほとんどの方が婦人科に対して行きづらさを抱く中で少しでも受診に対する抵抗感がなくなればいいなと感じたのと同時に私自身も産婦人科で働く栄養士ですのでこの取り組みについて考えていきたいと思います😶


写真は学会後の懇親会に参加した時の写真です💕

今年の懇話会もとても勉強になりました😊

学んだことを最大限活かしていきます!


TAKAHASHI

7月6日(日)~7月19日(土)週間献立表

7月6日(日)~7月19日(土)週間献立表

メニューは納品状況や提供時間により

急遽変更する場合がございます。

ご了承ください。


開放時間

朝:7:50~

昼:12:00~

夜:17:50~

※食堂利用者が2名を下回った場合は全員お部屋食となります。

 

経腟分娩でご出産の方:1日目の昼から食堂利用可

帝王切開でご出産の方:3日目の昼から食堂利用可

なお、治療食対象の方はバイキング、コース料理はご遠慮いただいております。

また、産後の体調を考慮しご案内できない場合もございます。

永井マザーズホスピタル、ありがとうございました!

この度永井マザーズホスピタルを卒業することになりました。


大学卒業から約10年間、産婦人科栄養士として女性の栄養管理に携わせて頂きました。患者さまと、そして心強い同僚との時間を通して自分自身が成長させていただいたこと、感謝の気持ちでいっぱいです。

様々な特色がある病院の中でどの病院でお産をしようか迷われている方々、当院は最新の栄養学を学び、日々ブラッシュアップしている管理栄養士が在籍しております。皆様のこれからの人生が豊かで朗らかになるように、私たちスタッフが尽力させて頂きます。

ネクストステージ栄養科が、これからも楽しみ。ありがとうございました!


HARUYAMA YUKA

日本に必要なプレコンセプションケアは?

TAKAHASHIに引き続き、母子栄養懇話会学術集会のお話をさせて頂きます!


今回の学会のテーマは

【Think Nutrition First~1000日前から始める妊産婦の食生活指導~】

ということで、妊娠前の女性の健康についての講演が多くありました。



今回は、国立成育医療研究センター「日本に必要なプレコンセプションケアとは?」

という演題に注目しました👀



プレコンセプションケアって皆さん知っていますか?

単語の意味としては、pre(前) conceive(抱く、宿る)という意味になります。

つまり、妊娠前にできる将来の健康に向けたアプローチのことを指すのです。


現在は多様性の時代であるため、

性別を問わず、適切な時期に性や健康に関する正しい知識を持ち、妊娠・出産を含めたライフデザインや将来の健康を考えて、健康管理を行うという概念になっています。


日本の新生児死亡率は、世界でもトップレベルに低い為、プレコンセプションケアを行う必要がないのでは?と思う方もいるかもしれません。

ですが、今の日本の問題点としては、

・やせと肥満の二極化

・ヘルスリテラシーが低い

・予防すべき先天性異常を予防できていない

・若者の自己肯定感が低い

・妊娠のリスクの上がっている女性の増加(技術が発展して、妊娠可能年齢が上がっているため)

・社会問題(経済、男女、金銭)

などがあります( ゚Д゚)


このような問題を解決するために、プレコンセプションケアが重要になってくると感じます。


プレコンセプションケアって何をすればいいのと思う方にぜひ使っていただきたいのが

『プレコンノート』です!


『プレコンノート』では、5つの段階に分かれ、具体的なアクションが書かれています。

1. 今の自分を知ろう (基礎体温や男女の身体の違いについて知る。)

2. 生活を整えよう  (食生活、禁煙・禁酒)

3. 検査やワクチンを受けよう (性感染症、風疹抗体、がん検診など)

4. かかりつけ医をもとう   (婦人科や歯医者など)

5. 人生をデザインしてみよう (人生デザイングラフ)


プレコンノートは国立成育医療研究センターのサイトからダウンロードできます!

https://www.ncchd.go.jp/hospital/about/section/preconception/preconnote/


プレコンノートには、基礎体温記録表や、自分の将来のプランニングシートなど、が収録されています。

このような媒体があることを知り、自分を見つめ直し、将来の自分のために今できることがあることを実感しました。

私も未来の自分のためにプレコンセプションケアを始めようと思います!


母子栄養懇話会学術集会ではそのほかにも、学びになる講演が多々あったため

気になったもう1つの演題については、次回お話ししたいと思います(^▽^)/


SHINOHARA

  • 引用:国立成育医療研究センター