永井マザーズホスピタル

人工授精(AIH)不妊治療

タイミング療法で妊娠しなかった場合をはじめ、精子の状態が良くない場合、性交障害がある場合に行う治療です。培養液で遠心分離した良好な精子を集め、細いチューブを使って子宮に送り込みます。妊娠率は約7~10%です。

〈モデルケース〉※生理周期などによりスケジュールは変わります。

1. 生理1~5日 … 排卵誘発剤の処方
自然排卵が難しい場合や排卵率を高めるために排卵誘発剤を使用する場合があります。
誘発剤には飲み薬と注射があります。
2. 生理5~10日 … 排卵誘発剤の使用と注射のための通院
注射を使用する際は、その都度病院へご来院いただきます。
通院が困難な方には自己注射もあります。
3. 生理10~12日 … 超音波検査
卵胞の大きさと内膜の厚さを超音波検査にて測定し、排卵の時期を予測します。
尿から排卵のホルモン(LH)が分泌しているかを検査することがあります。
4. 生理12~15日 … 人工授精(AIH)/費用:保険適用 ¥5,460 自費 約¥20,000
予測された排卵日に人工授精を行ないます。
パートナーに採精していただき(持参でも可)、処理した精子を子宮に注入します。
排卵日をできるだけ正確に予測するため、人工授精は、超音波検査の翌日や翌々日に行うことが多いです。
排卵を促す注射(hCG)をする場合があります。
5. 生理17日目以降(排卵後) … 黄体補充
飲み薬で黄体ホルモンの補充を行います。
6. 生理28日目以降 … 妊娠判定
生理予定日が過ぎても出血が認められない場合は、妊娠判定を行ってください。