永井マザーズホスピタル

栄養科ブログ

栄養にまつわるさまざまなこと、お料理や食事について、私たち管理栄養士や調理師にお気軽におたずねください。
私たちは「食」を通じて、当院を訪れる皆さまの健康や幸せ作りのお手伝いができればと思っております。

ビタミンD不足にご注意を!

先日行われた第4回母子栄養懇話会学術集会でも

講演の中でビタミンD不足について話題がありました。

これまで妊婦のビタミンD不足による

新生児・乳児のビタミンD不足を懸念していました。

実際このご時世に乳児のくる病が報告されています。

が、一昨日の毎日新聞では

「20代の女性が週に3回以上日焼け止めを使った場合、

血中のビタミンD濃度常に欠乏状態」との記事が。

6月号の『日本栄養士会雑誌』でも

ビタミンDの特集が組まれていたのでそちらから少し読み解きます。

ビタミンDは食品から摂取するよりも

紫外線照射により皮下に存在するコレステロールから生合成される

経路が重要です。

これまではカルシウム代謝に関与していることがわかっており、

骨密度への影響ばかりが報告されてきましたが、

近年、高齢者の低栄養による転倒、高血圧、がん(特に結腸がん)、多発性硬化症等自己免疫疾患、インフルエンザ、結核などの感染症、抹消動脈疾患、うつ、認知症など健康全体に影響を及ぼしていることがわかってきています。

では、どの程度紫外線を浴びるとよいか、

ビタミンDを生成するのに必要な日光浴照射時間と健康への影響(紫外線の悪影響)を考慮すると

 

夏場 木陰等で10分程度

冬場の北日本 最低でも1時間

だそうです。 

この1か月 少々のお出かけは日傘を我慢してみました。

シミが増えない程度にビタミンD生成頑張りましょう(^^♪

明日は、ビタミンD を食事から考えてみます。

matsumoto