永井マザーズホスピタル

栄養科ブログ

栄養にまつわるさまざまなこと、お料理や食事について、私たち管理栄養士や調理師にお気軽におたずねください。
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2018年8月18日の記事

ヘム鉄と非ヘム鉄との違い

女性にとにかく大事な鉄!!!

その鉄の種類の区分のひとつに

ヘム鉄 非ヘム鉄 があります。

今日はその違いと特性についてです。

ヘム鉄とは

Fe2+とポルフェリンがキレート結合した錯体

動物性食品に多いです。

  レバー、赤身の肉、魚の血合いなどに多く含まれます。

通常、非ヘム鉄より吸収がいいです。

胃腸にやさしいです。

サプリメントでは、「ヘム鉄」に葉酸を添加したものが多いです。

非ヘム鉄とは

Fe2+ 又は Fe3+の化合物です。(Fe3+のみの化合物ではないです)

植物性食品に多いです。

  野菜、大豆、卵などに含まれます。

胃のPH、腸内環境などで吸収率が変わります。

  ビタミンC、たんぱく質と一緒にとることで吸収率がよくなります。

胃腸に負担がかかります。

非ヘム鉄の種類

  ○クエン酸第一鉄、フマル酸第一鉄 (この第一鉄とは、Fe2+のこと)

  ○溶性ピロリン酸第二鉄 (この第二鉄とは、Fe3+のこと)  などなど。

サプリメントでは、「妊婦さん向け」と称した

        葉酸メインのサプリメントには、こちらのことが多いです。

ざっくりとこのような感じです。

それ以外にも「キレート鉄」なるものも最近話題です。

いずれにしても

たんぱく質性食品を毎食しっかりといただき、

レバーは週に2回くらいは食べる ことがおススメです。

さらに必要な方はサプリメントで補充をします。

医師が必要と判断されれば鉄剤が処方されます。

鉄欠乏は思わぬ疾患に結び付くことも!

それについては、

現在 2階の売店『Mother's』で販売されている

「食べてうつぬけ」の本をぜひ手に取ってみてください。

漫画形式で読みやすいです!

matsumoto

参考資料:埼玉メンタルヘルス交流会 奥平智之先生

※ 埼玉メンタルヘルス交流会では、毎月セミナーが開催されどなたでも参加できます。