永井マザーズホスピタル
〒341-0004 埼玉県三郷市上彦名 607-1 TEL 048-959-1311(代)

生殖補助医療(ART)不妊治療

生殖補助医療(ART:Assisted Reproductive Technology)とは、体外に取り出した卵子・精子を用いて不妊治療を行なう医療技術です。2016年に日本では54,110人が生殖補助医療により誕生しており、全出生児(976,978人)の5.54%を占めました。生まれた赤ちゃんの約18人に1人が生殖補助医療で誕生していることになります。

体外受精・胚移植(IVF-ET) 卵子を採取し体外で精子と受精させ培養し、受精卵(胚)を子宮に戻します。 顕微授精:卵細胞質内精子注入法(ICSI) 顕微鏡下で1匹の形態良好精子を選別して、卵細胞質内に注入し受精させます。

体外受精の流れ

  1. 1.卵巣刺激

    妊娠の確率を上げるために、排卵誘発剤を使用して複数の卵子を育てます。排卵誘発剤の種類や投与方法などにより様々な方法があり、患者さまの卵巣機能の状態に合わせて決定します。
    〉詳しいスケジュール

  2. 2.採卵・採精

    成熟した卵子を排卵前に体外に取り出します。静脈麻酔下で経腟超音波を見ながら腟から卵巣に針を刺し、卵胞液とともに卵子を吸引して回収します。同じ日に、ご主人さまに精液を採取していただきます。

  3. 3.受精と胚培養

    受精の方法には、通常の体外受精(IVF)と顕微授精(ICSI)の2通りがあります。

    体外受精(IVF)  …
    運動性の良好な精子を回収し、卵子の入っている培養液中に加えます。
    精子自身の力で卵子に侵入し受精します。
    顕微授精(ICSI) …
    顕微鏡下で1匹の形態良好精子を選別し、細いガラス管を用いて卵細胞質内に注入して受精させます。顕微授精では、ほんのわずかでも精子がいれば治療が可能です。
    顕微授精は以下の場合が適応になります。
    ・精子濃度が極めて低い。
    ・精子の運動性が極端に低い、または運動性が認められない。
    ・前回の体外受精で受精障害が認められた。

    翌日、卵子と精子の受精を確認し、受精卵(胚)をさらに培養液の中で育てます。

  4. 4.胚移植(ET)

    採卵から2~3日目に良好胚を選別し、原則として1個子宮内に移植します。採卵後5日目まで胚を培養して、着床直前の胚盤胞まで育ったものを移植する場合もあります(胚盤胞移植)。

胚凍結保存 体外受精や顕微授精で得られた受精卵(胚)を凍らせて長期間保存します。

現在、多胎妊娠を防止するため移植する受精卵(胚)は、原則1個とされています。(日本産科婦人科学会会告)

複数の良好胚が得られた場合、移植をしない胚は凍結保存することができます。また、卵巣過剰刺激症候群(OHSS)を発症する可能性が高いと診断された場合、子宮内膜・ホルモンの状態により着床に適さないと判断された場合には、採卵した周期に移植せず凍結保存することがあります(全胚凍結)。当院ではガラス化法(Vitrification法)という方法で凍結を行い、胚は-196℃の液体窒素の中で保管されます。
凍結胚は着床に適した周期に融解して移植します。

凍結保存の注意点

  • 一旦凍結して融解するという物理的に大きな変化を胚に起こすため、一部の胚が凍結・融解後に変性してしまうことがあります。
  • 融解時に胚が生存してなく移植ができない場合でも、凍結保存料の返金はできません。あらかじめご了承願います。
  • 保存期間は6ヵ月間です。それ以上の保存をご希望の場合は、1年ごとに更新の手続きをお願いします。
    〉料金表
  • 凍結保存の期限日が近づきましても、当院からお知らせはいたしません。保存期限が過ぎても更新のお申し出がなかった場合は、破棄させていただきます。
  • 凍結保存の延長を希望されない場合も申込書の提出が必要となります。
  • ご夫婦が離婚されるか、どちらか一方が死亡された場合、行方不明の場合、母体の生殖年齢を超えた場合は、凍結胚の保存更新はできません。
  • 天災・火事・事故、閉院などにより保存継続ができなくなった場合は、凍結保存を中止いたしますのでご了承ください。

凍結融解胚移植 受精卵(胚)を凍結保存し、適切な周期に融解して移植します。

体外受精や顕微授精でできた受精卵(胚)を凍結保存しておき、採卵した周期とは別の周期に融解して移植します。凍結している胚の発育段階(培養日数)と子宮内膜を同期させる必要があり、それには2つの方法があります。

自然周期
自然な排卵のタイミングに合わせて移植する方法
ホルモン補充周期
ホルモン剤を使用して子宮内膜を整える方法

※当院では主にホルモン補充周期で行います。
〉詳しいスケジュール

アシステッドハッチング 胚移植を行う前に透明帯を薄くして胚の脱出を助け、着床しやすいようにします。

卵子は透明帯という膜に取り囲まれ、受精後は透明帯の中で分割しながら成長し、胚盤胞へと育ちます。胚盤胞は、着床するときに透明帯を破り外へ出てきます。これをハッチング(孵化)といいますが、透明帯が厚かったり、硬かったりするとうまくハッチングすることができず着床することができません。そこで胚移植を行う前に透明帯を薄くしてハッチングを助け、着床しやすいようにします。当院ではレーザーによるアシステッドハッチングを行っています。

精子凍結保存 採取した生きた精子を凍結保存し、後日融解して治療に用います。

採取した生きた精子を凍結保存し、後日融解して治療に用います。人工授精、体外受精(顕微授精)において使用する精子は、当日に採取していただきますが、次のような場合には凍結精子を利用することが可能です。

  • ① 採卵日、もしくは人工授精当日にご主人が出張などでご不在の場合
  • ② 精子の採取がうまくいかず、採卵日、もしくは人工授精当日に採取可能であるかわからない場合
  • ③ 精巣内精子を採取(TESE)して顕微授精まで保存しておく場合
  • ①、②で精子の凍結を希望される場合は、前日までにお電話または来院して予約をお取りください。

自宅で採取される場合は採精容器をお渡しします。採取した精子は洗浄・濃縮した後、凍結保護材と混ぜて保存容器に入れ、-196℃の液体窒素の中で保管されます。

凍結保存の注意点

  • 新鮮な精子に比べると、凍結融解を行った精子は運動率が低下します。
  • 凍結保存された精子を用いて通常の体外受精を行う場合、受精率が低下する可能性があります。そのため当院では、凍結保存された精子を使用する場合は、原則として顕微授精を行います。
  • 融解時に生存精子がいない場合でも、凍結保存料の返金はでません。あらかじめご了承願います。
  • 保存期間は6ヵ月間です。それ以上の保存をご希望の場合は、1年ごとに更新の手続きをお願いします。
    〉料金表
  • 凍結保存の期限日が近づきましても、当院からお知らせはいたしません。保存期限が過ぎても更新のお申し出がなかった場合は、破棄させていただきます。
  • 凍結保存を希望されない場合も申込書の提出が必要となります。
  • 天災・火事・事故、閉院などにより保存継続ができなくなった場合は、凍結保存を中止いたしますのでご了承ください。

精巣精子採取(TESE) 射精した精液中に精子を認めない無精子症の場合に、精巣から直接、精子を採取します。

射精された精液中に精子を認めない無精子症の場合に、精巣から直接、精子を採取します。精巣に非常に小さい切開を加えて、組織を採取し顕微鏡下で精子の有無を確認します。精子が認められた場合、精子を回収して凍結保存し顕微授精に用います。

生殖補助医療(ART) 料金表

生殖補助医療外来担当医スケジュール

院長永井午前
午後
橋口午前第2週のみ
午後

医師のご希望がある場合は、ご確認の上ご来院ください。
スケジュールの変更などはお知らせをご確認ください。
※急な変更で掲載が遅れる場合もございますがご了承願います。