永井マザーズホスピタル

栄養科ブログ

栄養にまつわるさまざまなこと、お料理や食事について、私たち管理栄養士や調理師にお気軽におたずねください。
私たちは「食」を通じて、当院を訪れる皆さまの健康や幸せ作りのお手伝いができればと思っております。

あの時食べた懐かしの味

里帰り出産のため、ご実家に戻られている

妊婦さんの栄養相談を担当した日のこと。


お話の中で、普段の食事について伺っていると、

「実家で食べるご飯って、おいしいんですよね」

と、ふっと笑いながら話してくださいました。


その言葉を聞いて、なんだか心がほっこりしました。

「実家で食べるご飯がおいしい」

それは、とてもシンプルな言葉ですが、

その背景には、慣れ親しんだ味や、一緒に食卓を囲んできた時間、安心できる場所で食べる心地よさなど、さまざまなものが詰まっているのかもしれません。


妊娠中は、食事の内容や栄養バランスについてお話しする機会が多くあります。

もちろん、妊娠中に必要な栄養素や食事量を知ることも大切です。

でも、食事にはそれだけではないものがあります。

「この味、なんだか懐かしいな」

「家で食べると、やっぱり落ち着くな」

「誰かと一緒に食べるご飯って、いいな」

そんなふうに、食事が思い出や安心感につながることもあります。


私自身も、実家を離れてからふと懐かしくなる味があります。

母が良く作ってくれた人参たっぷりのミートソースパスタ。

マヨネーズの効いたマカロニサラダ。

トマトリゾット。

そして、今は亡き父が作ってくれた焼きそばも、

美味しかったなぁと思い出します。


こうして思い返してみると、料理そのものの味だけではなく、

「誰かが自分のために作ってくれた」

「一緒に食卓を囲んだ」

そんな時間や温かさが、料理の記憶と一緒に残っているのかもしれません。


きっと皆さんにも、それぞれの「懐かしい味」や

「なんだか落ち着く味」があるのではないでしょうか。

それは、家族が作ってくれた料理かもしれません。

大切な人が作ってくれた料理かもしれません。

あるいは、給食や学校の食堂、昔よく通ったお店の味など、

その人だけの思い出につながる食事かもしれません。


特に妊娠中は、身体だけでなく心も大きく変化する時期。

里帰りをして、ご家族と一緒に食卓を囲みながら過ごす時間は、

食事そのものだけでなく、「いつもの場所で、いつもの人と過ごせる」

という安心感にもつながるのだろうなと感じました。

食事は、栄養をとるためだけのものではなく、人と人をつなぎ、

心をほっとさせてくれるものでもある。


そんなことを改めて感じた、心温まる栄養相談でした😊💘

そして、私たちが日々提供している食事も、

「美味しいな」と味で感じていただけること。

「きれいだな」「食べてみたいな」と見た目で感じていただけること。


そして何より、

「なんだかほっとするな」

「ここで食べるご飯、好きだな」

と、心で感じていただけること。


そんな食事を目指していきたいと思います。

これから赤ちゃんを迎えるご家族の食卓にも、

「おいしかったね」と笑い合える時間が、たくさんありますように💛


INAGAKI