永井マザーズホスピタル

栄養科ブログ

栄養にまつわるさまざまなこと、お料理や食事について、私たち管理栄養士や調理師にお気軽におたずねください。
私たちは「食」を通じて、当院を訪れる皆さまの健康や幸せ作りのお手伝いができればと思っております。

2022年6月8日の記事

第8回 母子栄養懇話会学術集会に参加してきました①


こんにちは!

梅雨に入る少し前の6/4(土)、

母子と栄養に関わる学術集会に参加してきました。


参加した当院の栄養士がこちらのブログを介して、

学んで来た内容を皆さんにシェアさせて頂きます。


最初はHARUYAMAからお伝え致しますっ



 【会長講演】


新しい「妊娠中の体重増加指導の目安」の傾向と対策

~新基準で周産期栄養管理はこう変わる~


  みらいウィメンズクリニック院長 茆原弘光



産婦人科界では有名なのですが、

先進国の中で日本が「1番!」


であるデータがあることをご存知でしょうか?



それは低出生体重児(2500g未満)の割合が高いこと。

OECD諸国の中ではギリシャと並んで高いです。




この結果を知り、みなさんはどう捉えますか?



・特に気にしない?

・よく分からないな?

・それは大変だ~~(>_<)





私はこれは大変だー!!とういう印象です。


ご講演頂いた茆原先生によると、

低出生体重児として生まれた子達は、大人になった時に生活習慣病・統合失調症・そして妊娠糖尿病(女児)にと~てもなりやすいようです。


天~使~のようなベイビーと、

全く関係なさそうな疾患達・・・

誰しもが、我が子には末永く健康でいてほしいと願っているはず。



ですが残念ながらこれらが現実・・・泣



統計を取っているわけではないですが、毎日患者さんとお話している私の肌感覚では「若い子程やせ出産希望」が多い気がします。20代の方々ですね。


✔ きれいな(痩せた)ままで生みたい

✔ 赤ちゃんに分しか増やしたくない


こういった言葉をよく聞きます。



去年・厚生労働省は「妊産婦のための食生活指針」の中で、

望ましい体重増加量を引き上げました。

各国によってその指標は異なり、またそれを参考にし独自の体重増加基準を設けている病院もあります。当院もその中のひとつです。


〈厚生労働省「妊産婦のための食生活指針」の改定について〉

https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_17795.html



私は、体重が全てとは思っていません。


ですが大事なのは目安を考慮して適切な体重増加量がどれくらいかを理解すること。

当院の栄養相談ではそのサポートが可能です。




「自分だけが思う理想体型を維持し、赤ちゃんが将来そのリスクを背負う」

「適切な体重増加を目指し、母子共に長く健康で居続ける」



みなさんはどちらの未来を希望されますか?




HARUYAMA