永井マザーズホスピタル

栄養科ブログ

栄養にまつわるさまざまなこと、お料理や食事について、私たち管理栄養士や調理師にお気軽におたずねください。
私たちは「食」を通じて、当院を訪れる皆さまの健康や幸せ作りのお手伝いができればと思っております。

2022年6月の記事

リラックス💛ハーブティの勉強


皆さんこんにちは(*^-^*)




先日、栄養士matsumotoの


運営するハーブティ講座に


参加してきました💛



栄養相談をしていると


食環境には 人間関係・職場関係


個人の経験など食以外の


要因が食環境に影響していると感じます。



例えば、ストレスを感じると


食欲が旺盛になる人もいれば


減少する人もいます。



食の知識だけではなく


ストレスや環境との付き合い方を


学べたらと思い勉強しています。


前置きが長くなりましたが、


今回はハーブティについて💛



テーマはリラックス💛



リラックスすることで


副交感神経が優位になり


血圧・血糖値の低下、


睡眠の質の向上などにつながります。



私が今回、作成したハーブティは


血糖値をゆるやかに♡


リラックスハーブティです(*^-^*)


血糖値上昇を防ぐ マルベリー


血圧低下に効果的な リンデン


リラックス効果のある エルダーフラワー


こちらの3種類をブレンド♡



飲みやすいハーブティーが出来上がりました。



気が付くとハーブティを1時間で


1Lも飲んでしまい、、、


通りでお手洗いが近くなるわけですね。


老廃物がたくさん排出できてhappy💛




皆さんもぜひハーブティを


日常に取り入れてみて下さいね💛


matsumotoが愛情をこめて


皆様のお悩みにあった


ハーブを選び


ブレンドをするハーブティも


好評発売中です(*^-^*)



私も飲んでますが色味も可愛らしく


お味も美味しい♡


見た目も香りも味も楽しめて


が増しますね( *´艸`)


是非、matsumotoの


ハーブティーのお店を


覗いてみて下さい♡


https://botanictime.base.shop/


ハーブオイルも作ったのですが


カンパーニュに付けて食べたら


とっても美味しかったです♡💛


SUKEHARA




第8回母子栄養懇話会学術集会⑥ ~栄養指導におけるAIの活用~

こんにちは♪


私からは、

神奈川県立保健福祉大学学長、

日本栄養士会会長 中村丁次先生のご講演

「栄養指導におけるAIの活用」からいただいた刺激を共有します。



“AI(人工知能)の発展が進むなか、


どのような職業が衰退せず、


残っていられるか!?”



このような話題は数年前から頻繁に上がっており、

もうその話はいいよ…、と感じる方も

いらっしゃるのではないでしょうか。(わたしがその一人・・・)



管理栄養士・栄養士に関してはどうなのかというと、

中村先生のお話では、



「AIは、積み重なった大量のデータを自己学習して、

人間には考えられないような答えを出してくれる」


と、一番の長所をあげていました。


加えて仕事が早い!


(今では、食事の写真を撮れば、自動的に栄養計算をして、

評価や、アドバイスをしてくれるアプリがありますよね。


それだけでなく、

献立作成や、調理まで行うAI内蔵型ロボットが誕生しつつあるそうです…)



これで栄養士要らず!」 という悲しい答えに導かれてしまいそうですが

AIにはできないことも多々あるそうです。



その中でも、私が“確かにそうだここで人間力が活かせるな”、と

特に思った、AIにはできないこと、とは



①   話の流れや、対象者の複雑な生活背景、行間を読むことができない

②   人間と情動的な共感を得ることができない(やっぱりそうだよね!が得られない)

③   融通性が利きにくい頑固者である、

という点です。



当院では「栄養相談」という名目で

栄養士が患者さんと“対話”をする形で行っています。




AI よりも我々人間が勝っていると言い切れるのは、

「聴く力」(=傾聴力)ではないか、と私は思います。




患者さんの話を受け止めながら、心で聴く。

私も、栄養相談を担当させていただく いつの日か、実行できるようにします。




そして、もう一つ、大切にしたいことは

患者さんとの対話の中で出てくる「沈黙」を尊重すること。



人それぞれ自分の生活の中での価値観は異なり

自分自身との相談や、何かを天秤にかけたり…



その間に生まれる沈黙の時間は尊重すべきだと考えています。



目の前がAIである沈黙は、なんだか冷たいように想像ができます。

温かみのある沈黙を確保したいものです。


話が長くなりましたが、

結論としては、“この栄養士だから相談したい!

“この人だったらいいよ!”、と思っていただける


なにか一つ長けた、その力で

対象者と信頼関係を築くことができる栄養士は必要とされ続けることができる、

と考えます。



中村先生の言葉をお借りしまして、

「心と脳が揺さぶられ、“やっぱりそうだよね”と納得できる栄養相談」


を私もできるよう精進してまいります。


AIの良いところは最大限に活用しながら

良い栄養相談を作りあげられるように。



SATO


第8回母子栄養懇話会学術集会⑤~子宮内フローラとラクトフェリン


お次は『子宮内フローラとラクトフェリン』


桜庭 喜行 先生(varinos株式会社)のご講演から。



皆さんは腸内フローラはご存じだと思いますが


今回注目されているのは


子宮内フローラです(*^-^*)




子宮内における


ラクトバチルス(善玉菌)


と呼ばれる乳酸菌のバランスが良いと


妊娠の確立が上がるといわれています。



このバランスが崩れてしまったり


ラクトバチルスの数が少ないと


妊娠成立の確立が下がってしまう


というデータがあります。





妊活をするときは是非、


子宮内のラクトバチルスを


増やすことがカギになります♡




ラクトバチルスが多く含む食品は


ヨーグルト、乳製品に多く含まれています。


食事から摂ることで子宮内の


ラクトバチルスの数はアップし妊娠率アップ💛



また、ラクトフェリン


摂取することによりラクトバチルスが


増えるというデータもあります。



(ラクトフェリンは子宮内の環境を


 改善する役割を担っています♡)


さらにすごいのは、


早産のリスクも減るということ。


個人的な感想としては


妊娠成立しなかった群の


子宮内のラクトバチルスの数は


かなり少なく、


妊娠成立した群との


違いに大差があり


かなり驚きました。



妊娠前からの身体づくりとして


子宮内環境を整える大切さに


気づく良いきっかけとなりました。



皆様もぜひ、参考にしてみて下さい(*^-^*)



SUKEHARA


第8回 母子栄養懇話会学術集会のはなし④

こんにちは(^^)


先日参加させて頂いた「第8回母子栄養懇話会学術集会」の講演のなかから

私は、


日本医科大学微生物学免疫学教室 日本医科大学女性診療科産科 

根岸 靖幸先生のご講演

「免疫と臨床栄養 -不育症と早産を中心に」 


についてお話したいと思います!

 



お腹の中にいる赤ちゃんはお母さんの身体の一部!だと思っている方も多いのではないでしょうか?

実は、お母さんのお腹のなかにいる赤ちゃんはお母さんの身体にとって〝異物〟

なんだそうですΣ(・ω・ノ)ノ!

 

赤ちゃんはお母さんとお父さん両方の遺伝子を持っているのですが、

白血球の血液型の半分はお父さんからきている為、

お母さんにとっては〝異物〟になるそうです😵

 

 

では、なぜお母さんにとっては〝異物〟である赤ちゃんが、

お母さんのお腹の中に居続けることができるのでしょうか??


詳しくは解明されていないのですが、4つの仮説があるそうです

仮説1:お母さんの身体の中は、未熟な赤ちゃんの抗体を認識できないのではないか?

仮説2:子宮はお母さんの免疫から隔離されていて、特別な場所であるから?

仮説3:妊娠期間中、お母さんの免疫は強く抑制されているから?

仮説4:お母さんと赤ちゃんは胎盤によって隔離されているから?

 


このお話を聞いた時、「大切な赤ちゃんのことを〝異物〟だなんて!!」

と思っていましたが、

仮説を聞いてみるとなんだか納得してしまいました



また、妊娠期間中の絶妙な免疫のバランスが崩れると妊娠合併症につながるそうなのですが、

日常の食事によってそのリスクを下げることがあるそうです


例えば、鮭やさんま、キノコ類に多く含まれているビタミンDは、

妊娠糖尿病、早産、子癇前症を抑制する効果があったり、

20週以降、マルチビタミン葉酸を1161μg摂取できると

死産のリスクが下がるそうです!

また、アマニ油やえごま油、青魚に含まれているω3脂肪酸には

妊娠高血圧症候群や早産のリスクを下げる効果、

産後うつにも効果があるんだとか!😲


これらの食べものを積極的に食べられると良いですね😊



良い効果をもたらせてくれる食べ物もあれば、

悪い影響を与える食べ物もありました・・・


それは「カフェイン」です

皆さんもよく、カフェインの摂りすぎは良くない!と

見たり聞いたりすることが多いのではないでしょうか??


まさしくその通りで、一日に151~300mg摂取すると

不育症のリスクも上がってしまうそう・・・

コーヒー1杯に約100mgのカフェインが含まれているので、

飲みすぎにはご注意ください(>_<)

また、カフェインを一日に300㎎以上摂取してしまうと

さらにリスクが上がってしまうのでお気を付けください!

特に妊娠前や妊娠初期の方はなるべく控えた方がいいですね😓



今回、母子栄養懇話会学術集会に参加して

日常の食事の重要性に改めて気づくことが出来ました。

こちらのブログを読んでくださった皆さまが

少しでも健やかな生活を送れるよう、

このブログを通して伝えていきたいなと思います🌞




tsukino

第8回母子栄養懇話会学術集会③~妊産婦の栄養アセスメント~


引き続き皆様に学術集会の内容を


アウトプットさせていただきます(*^-^*)



『妊産婦の栄養アセスメント』



 

瀧本 秀美先生のご講演から。



HARUYAMAが先日書いた記事を


ご覧になった方はご存じだと思いますが


日本は低出生体重児(2500g未満)の割合が高いです。



低出生体重児の


約6割は37週以上で


産まれています。


早産にて低出生体重児が生まれるのは


想像がつくと思いますが


通常のお産にて


低出生体重児が生まれるのです。


このことから、


妊娠中に十分な発育が


出来ていない


考えられています。


つまり、妊娠期・授乳期のみ


の栄養介入だと効果は限定的であると

報告されています。



そこで2021年3月に


「妊産婦のための食生活指針」


が改定されました(*^-^*)


「妊娠前からはじめる


  妊産婦のための食生活指針」



‘‘妊娠前から‘‘ ここが大事です!!



主食と主菜を組み合わせた食事を


心がけていますか?(*^-^*)


たんぱく質のおかずは


毎食付けられていますか?


葉酸は妊娠前も大切です。


葉酸だけではなく、


ビタミン全般を摂取できていますか?


日ごろから運動をしていますか?


妊娠前からの身体づくり


心がけてみてはいかがでしょうか?💛



妊娠前も妊娠中も、授乳期も


わたしたちは皆様のサポートを


させていただきたいと思います(*^-^*)


SUKEHARA

第8回母子栄養懇話会学術集会にて②

こんにちは(*‘∀‘)



昨日に続き、今日も学会の復習です。




今日は 女子栄養大学栄養学部 武見ゆかり教授のご講演、


「栄養・食生活管理とプレコンセプションケア」から。





昨日はharuさんが


日本の低出生体重児の割合が先進国で一番高い に


ヒョ~~~と驚いておりました。



わたしは


日本人若年女性の「痩せ」の割合が先進国で一番高い に

        (BMI>18.5kg/m2)



ウッヒョ~~~~と驚きました(@_@)



ナント2位の韓国の5.2%よりダントツに高い 9.3%です!!!



ちなみに当院の出産女性をチェックしますと


月により 8.5~12.5%でもっと9.3%よりも高いことがほとんどです(゚д゚)!



しかも武見先生のお示ししたデータによりますと


痩せ女性は、ご自分の体形に自信があり…


「食改善の意志はなく、自己肯定感が高い」のだそうです。。。



これは大変な事態です。


痩せ女性は、低出生体重児を出産するリスクが高いです。


低出生体重児のリスクは昨日のブログをご参照ください。





ココからは私の考察です。





痩せているという事は、身体の栄養素も低い可能性が高いです。


脂肪だけが少ないわけではなく


赤ちゃんの発育に必要な栄養素を持つ量が少ない可能性が高い ということ。


それなのに


体形と健康に自信を持っていて、食改善をする気持ちがないのだとしたら…


お腹の赤ちゃんは どうなってしまう…?


それが今よく言われる DOHaD説のひとつです。



痩せの女性は、


妊娠前からしっかり栄養のある食事をとる習慣をつけよう


それもプレコンセプションのひとつです。


プレコンセプションケア となれば、ケアする側(わたしたち)の話。




妊娠可能年齢の男女にとっては、その前に身体や食を整えることを


プレコンセプションと言います。




「元気な赤ちゃんを授かりたい」 だけにとどまらず


そのまま健康な子として、健康な青年として


育てていきたい気持ちはだれにでもあります。



それは、ナント妊娠前からスタートした方がいいよという


大真面目なお話なのです。




わたしはこの講演をきっかけに


本気でプレコンセプションケアをやるぞ と思いました。



これを読んでいるあなたのお勤めする企業 または経営する企業で


ぜひ産婦人科に勤めるわたしにお話させてください。


新人研修のカリキュラムにするのもいいと思います!


学生ならば高校生以上がいいですね!




結婚前から身体を思って生きることができると


妊活も 妊娠経過も 出産も 育児も


受け身ではなく、自らの身に起きることとして


違ったものになると信じております!!!



妊娠中の体重増加過多も 貧血も 妊娠糖尿病も 高血圧も


もし妊娠前から知識があったなら、違ったかもしれないよ~と言う話題でした。





matsumoto

  • 平成29年「国民健康・栄養調査」の結果より

第8回 母子栄養懇話会学術集会に参加してきました①


こんにちは!

梅雨に入る少し前の6/4(土)、

母子と栄養に関わる学術集会に参加してきました。


参加した当院の栄養士がこちらのブログを介して、

学んで来た内容を皆さんにシェアさせて頂きます。


最初はHARUYAMAからお伝え致しますっ



 【会長講演】


新しい「妊娠中の体重増加指導の目安」の傾向と対策

~新基準で周産期栄養管理はこう変わる~


  みらいウィメンズクリニック院長 茆原弘光



産婦人科界では有名なのですが、

先進国の中で日本が「1番!」


であるデータがあることをご存知でしょうか?



それは低出生体重児(2500g未満)の割合が高いこと。

OECD諸国の中ではギリシャと並んで高いです。




この結果を知り、みなさんはどう捉えますか?



・特に気にしない?

・よく分からないな?

・それは大変だ~~(>_<)





私はこれは大変だー!!とういう印象です。


ご講演頂いた茆原先生によると、

低出生体重児として生まれた子達は、大人になった時に生活習慣病・統合失調症・そして妊娠糖尿病(女児)にと~てもなりやすいようです。


天~使~のようなベイビーと、

全く関係なさそうな疾患達・・・

誰しもが、我が子には末永く健康でいてほしいと願っているはず。



ですが残念ながらこれらが現実・・・泣



統計を取っているわけではないですが、毎日患者さんとお話している私の肌感覚では「若い子程やせ出産希望」が多い気がします。20代の方々ですね。


✔ きれいな(痩せた)ままで生みたい

✔ 赤ちゃんに分しか増やしたくない


こういった言葉をよく聞きます。



去年・厚生労働省は「妊産婦のための食生活指針」の中で、

望ましい体重増加量を引き上げました。

各国によってその指標は異なり、またそれを参考にし独自の体重増加基準を設けている病院もあります。当院もその中のひとつです。


〈厚生労働省「妊産婦のための食生活指針」の改定について〉

https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_17795.html



私は、体重が全てとは思っていません。


ですが大事なのは目安を考慮して適切な体重増加量がどれくらいかを理解すること。

当院の栄養相談ではそのサポートが可能です。




「自分だけが思う理想体型を維持し、赤ちゃんが将来そのリスクを背負う」

「適切な体重増加を目指し、母子共に長く健康で居続ける」



みなさんはどちらの未来を希望されますか?




HARUYAMA

脱★疲れやすい身体


こんにちは~(*‘∀‘)



お久しぶりのmatsumotoです。


第8回母子栄養懇話会学術集会事務局が置かれる


この4階事務室はこの時期 めっ~~ちゃ忙しいのです(わたしひとり)


なにせ今週末の開催ですから!



その最中お会いした一人のニンプさんのお言葉で元気が出ました。



体重が増えすぎたので、継続して栄養相談をしていたのですが


小麦粉や米をやめて


お肉や卵を大げさなほどに食べるようにしてみたら



身体の調子がいい と言うのです。


お会いしたのは37週。


臨月なのです。



一番お腹が大きくて辛いはずの時期に


身体が軽いってすごいことですよね!




そんな彼女のメニューを許可をいただいて添付しますね。



身体に不足していた栄養素が満たされてくると



だんだん軽くなって、動きやすくなります。



そんな体感をしていただけると嬉しいです♥



小麦粉ばっかり食べている、落ち込みやすくなってきます。



小麦粉のおいしい中毒性にご用心ですよ(*‘∀‘)



matsumoto